【2月の月主題】
2歳児「いっしょに」
3~5歳児「わかちあって」
【2月の聖書のことば】
「その家に入ったら。『平和があるように』と挨拶しなさい。」
(マタイによる福音書10章12節)
〝Peace be with You〟
園長 村上義治
3学期が始まりました。例年よりも雪の日が多いように思えますが、子ども達にとってはまさに天の恵みのようで、元気に雪遊びを楽しんでいます。健やかに育っている証です。
今学期は、進級・卒園に向けての節目の学期ですが、ひとりひとりの育ちの姿をみはらいなから寄り添いつつ対応したいと願っています。
さて、今月の聖句は、主イエスの言葉で「その家に入ったら『平和があるように』(シャローム・〝Peace be with you〟)と挨拶しなさい。」とあります。
一般的に平和は「戦争がなく穏やかなこと」だと捉えられています。聖書は、勿論それらの意味も含みますが、戦争がないだけでなく「神と人との良好な関係」「人と人との良好な関係」に及んでいます。見せかけの平和ではなく、人々の心・社会的な状況も穏やかであることを指しています。「シャローム(平和がありますように)」という言葉は、主イエスが育ったユダヤの挨拶です。お互いに顔を見合わせると「シャローム」つまり、「神の平和がありますように」そして「あなたの生が穏やかでありますように」との願いが込められています。
翻って日本の子ども達はどんな状態にいるでしょうか。『先進国のこどもの幸福度』についてはの国際的な調査(2020年9月発表)があり、「こどもの精神的・身体的な健康と学力・社会的スキル」ランキングが報告されました。日本は38カ国中37位でした。なべて日本は豊かで、清潔で学習環境が整っていますが、「自分は幸福ではない」と感じている子ども達が驚くほど多いということです。「生きづらさ」を子ども達が感じて育っている現状に、改めて互いに向き合わなければと思います。「この子がこの子らしく生きやすい状態」を醸成するのは大人の責任だからです。
聖句の最初に「その家に入ったら」とあります。この言葉はまことに意味深く、今改めてお互いの家庭がどうですかと問われています。足元を見つめ、「うちの子のこころの育ちの環境は?」と自問し、願わくなら、「生きづらさ」に気づき、軌道修正が出来たらと・・・・・・
最後にあなたの家に〝Peace be with you〟との挨拶と共に祈りをささげます。
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