青山幼稚園からのお知らせ

幼稚園からのお知らせです。

園長先生から7月のメッセージです。

                                                              「朝ごとに」

                                          

                                                                                     園長 村上 義治

「主よ、朝ごとに、わたしの声を聞いてください。朝ごとに、わたしは御前に訴え出て、あなたを仰ぎ望みます。」詩編5編4節

 

 おはようございます。貴方の朝は、どんな始まりでしょうか。想像するに忙しいスタートではと考えます。起きてすぐ身支度・朝食準備・子どもを起こし、これも身支度させ食事を取らせ園に送り出す。自分のことは最後になり、会社に始業時間に間に合うように駆け込む。だれかのことを特定して言っているのではなく、誰にでもありがちな朝の風景です。

 今月の聖句は、「朝ごとに、わたしの声を聞いてください。」とあります。一日の始まりの大事な時間に、身支度を整えることは当たり前です。が、「わたしの声を聞いてください。」との後半の言葉は、何を意味しているのでしょうか。

 「わたしの声」とは、「わたしの思い」あるいは「わたしの不安」と言えます。その日を「はちきれんばかりの期待」を持ってスタートできるなら問題ありません。しかし、実際はどうしようかと惑いつつになりがちです。この聖句は、「わたしの声」を「聞いて」とありますように、その思いを語り出し、自分の心を治めるということになります。つまり、心の身支度をすることです。この詩編をつづった人は、その方法として、信じている「主」なる神様に訴え出ています。夫婦げんかのしこりを残したままでの出発は、いかにもつらいと思います。また親子の思いが、行き違っていても大変なことです。そのようなことがあれば前日のうちに解決しておきたいですね。

 実は、この詩編の著者は、憂鬱になりがちな朝の時間に、信じている方に祈りのなかで訴え、その答えを5編13節で得ています。そこには、「喜び」「誇り」「祝福」「お守り」を固く信じてのスタートを切った著者の朝の心の身支度が述べられています。

 特に、家族の心はお互いに感染しやすいものです。親業は、「育ち直し」の絶好の機会とも言えます。明日の朝からの一日が、いままでにない光のさす始まりとなりますようにお祈りしています。