青山幼稚園からのお知らせ

幼稚園からのお知らせです。

園長先生から6月のメッセージです。

                                                        「私はタイセツな人」

                                                                                                                   園長 村上義治詩編100編3節

「知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、その民 主に養われる羊の群れ。」

 今日、乳幼児教育・保育の世界で課題となっているものがあります。それは、子ども環境の変容です。子どもの育ちの変化です。結果生じているものは、❶人と関わる経験不足❷子ども集団の減少❸生活リズムの乱れ❹基本的生活習慣の欠如❺運動能力低下❻コミュニケーション能力の低下等が上げられています。当園での生活を通していち早くこのような課題を乗り越えていけるようにと願っています。

 特に❶の課題は最も大切なものの一つです。キリスト教保育は、この「関わり」を大切にしています。それは、目の前にいる人との関わりを大事にするだけでなく、目に見えない存在を知ることの大切さを重要視しています。教会を象徴するものに「十字架」があります。それには、いくつかの意味合いがあります。その一つは、縦軸が目に見えない存在である神様とのつながり、横軸は人と人とのつながりを表し、それらがクロスすることにより十字架になっています。ここに人が見えるものだけに左右されない救いの道があります。

 今月の聖句は、「主はわたしたちを造られた」とあります。主なる神様が、なくてはならぬ愛の対象としてその存在を認めてくださっています。私という存在が、そもそも受容されたものだということです。違う視点からみますと、十字架は、キリストがわたしたちの身代わりになられたところで、わたしたちに対する神様の愛のしるしです。どんな者であったとしても受け止められている。この発見と確信は人を大きく変えることができます。

 自己肯定感は、この紙面でも度々取り上げていますが、基本的には幼少期に培われるものです。肯定感のある人は何にでも積極的に関わり、そうでない人は、その反対の傾向があります。この自己肯定感は、生まれ持ったものというより、育った環境に起因しています。その意味では良好な環境で育ち、意義ある人生を送っていただきたいものです。

 貴方のお子様の育ちが豊かでありますようお祈りしています。