青山幼稚園からのお知らせ

幼稚園からのお知らせです。

園長先生、一学期終業のメッセージです。「弓を置く」

弓を置く

園長 村上義治

 「すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。」創世記9章13節

                                  

 一学期が終わります。4月からの今日まで、大切なお子様の成長はいかがでしたか。きっと一日一日の育ちに、目を見張るものがあったのではと拝察します。これからしばらく夏休みに入りますが、ご家族で楽しみ二学期に備えて頂きたいと思います。ご存知のように二学期は、一番長くまた主要なプログラムもあり楽しみな学期です。不思議ですが、こども達は遊びやプログラムを通して驚くほどの成長を見せてくれます。どうぞご期待下さい。

 さて、今月の聖句は、旧約聖書中の「ノアのはこぶね」物語の最後部分に出てくる言葉です。雨上がりにきれいな虹が出た様子です。明るい未来を予感させる表現です。

お分かりのように、「虹」は「弓」の形です。聖句は、「虹が架かった」ではなく、「虹を置く」となっています。これに意図されているのは、「弓を引く」のではなく「弓を置き」、「平和」を求めると言うことです。お互いが心を痛めていることに、ロシアによる「ウクライナ侵攻」があります。ただ現在でも世界各地での紛争が絶えません。アフガニスタン紛争・シリア内戦・クルド対トルコ紛争・リビア内戦・イエメン内戦などです。平和が脅かされています。そして今世界は、東西の対立がさらに色濃くなりきな臭い状態です。

 そういう時代を生きる子ども達の平和が、突如として奪われないよう祈り願います。そして、これからを生きるこども達自身が、平和を希求する人になって貰いたいと思います。主イエスの言葉に、「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう。」(マタイによる福音書5:9)とあります。当園で人生の基礎作りをする一人一人が、21世紀を生き抜く力を獲得し、平和に貢献出来る人になれるよう願っています。 

 時あたかも八月、平和を考える時です。世界の平和を願う私たちですが、先ずは私たちの小さな世界(家族)の平和(お互いが尊敬し安心して過ごす)を確保したいものです。